未来を彩る光と科学の融合、
夢と驚きが広がる人と生物が共生する新たな光景を描く
BioCraft
未来を彩る光と科学の融合、
夢と驚きが広がる人と生物が共生する新たな光景を描く
人と生物の共生を目指すプロジェクトBioCraftは、バイオ技術と共生した未来の世界を想像することができるバイオクラフト(バイオ技術を用いた製品)を作製し、世の中に発信することに取り組んでいます。
ナナナナ祭2024では訪れた方々に、発光生物の優しい光でつくった「発光生物ランプ」の世界観を体験してもらいました。展示の様子をBioCraftの西村がレポートします。
私たち「BioCraft」は、生物とヒトが共存する未来を目指し、今回のナナナナ祭で発光生物を使ったアート作品を展示しました。
今回の展示では、自然が作り出した光、発光細菌の力を借りて、アートと科学の融合に挑戦しました。発光細菌を培養し、その光を最大限に引き出すための実験を繰り返し、光る手や光る花といった幻想的な作品を作り上げました。
発光細菌は、エネルギー効率が高く、環境にも優しい光を生み出します。この小さな生物が、将来のエネルギー問題解決のヒントになるかもしれません。また、発光細菌の研究を通じて、バイオテクノロジーが私たちの身近な存在であることを感じてほしいと考えました。
今回の展示では、発光細菌の発光を安定的にコントロールすることが大きな課題でした。様々な実験を重ね、ようやく美しい光を長時間維持できるようになりました。また、発光細菌の光を最大限に引き出すため、展示空間も工夫しました。ミニ冷房機や自然の音、香りなど、五感を刺激する要素を取り入れ、来場者が発光の世界に没入できるようにしました。
ナナナナ祭の展示会では、多くの方から「神秘的で美しい」といった感想をいただきました。また、他のアーティストや研究者との交流も生まれ、新たなコラボレーションの可能性も広がりました。
今後は、ワークショップや製品開発など、様々な形で発光細菌の研究成果を発信していきます。そして、バイオテクノロジーの面白さをより多くの人に伝え、持続可能な社会の実現に貢献したいと考えています。
今回の展示は、発光生物の可能性をほんの一端しか示せていません。私たちは、これからも、アートと科学の融合を通じて、人々に驚きと感動を与えるような作品を作り続けていきます。